
マクロの定義をいえ、と言われても私には分かりませんが、要するに「一定の処理を(半)自動的に行う機能」ということでしょうか。と言ってもよく分かりませんが、一定のマクロを書くことによって、従来秀丸にはなかった機能を追加するものと考えていいと思います。
コンピュータープログラムを書く、というまで大げさなことは必要ではないものの、誰でも多少の勉強をすることで簡単なマクロは書くことができます(マクロヘルプは読みづらいのですが、我慢して読めば必要なことは全て書いてあります。活字での秀丸マクロ解説があれば私は買うのですが・・・オンラインヘルプより活字の方がいいという当たり、私も古いタイプの人間です。)。
例えば、私は文章を作るとき、(一)(1)等を外字で印刷します。法律家の方ならお分かりの通り、「(一)」の括弧は「一」の両脇になければならないのですが、普通に印刷すると、「一」の上下になってしまいます(この問題は、「法律文書と外字を考える」で書いたとおりです。)。そこで、秀丸では普通の(一)等を使い、それをワープロに読み込む前に外字の(一)等に置換するために、マクロを作っています(保存用に逆方向のマクロも作っています。)。「置換」するだけなので、マクロヘルプを見れば1日もあれば書けるようになるので、やってみて損はありません。
二 マクロは自分で書けばいいのですが、我々はプログラマーではないので、そんなところに時間を使うのももったいないことです(特に起案が忙しいときは現実逃避としてマクロ作りにはまるおそれがあります。秀丸が自分の思ったとおりの処理を始めたときの感動はそれなりに大きなものですが、やはり我々は簡単なマクロが書ければ満足すべきです。)。
秀丸なら、多種多様なマクロが公開されているので、それを使うことを考えるべきです。以下に、私が愛用しているマクロのうち主なものを挙げたいと思います。
1 「秀丸 編集状態で罫線マクロ」
エディターはテキスト文書を作るため、罫線機能はないと前に書きました。これは間違いのないところですが、時々罫線や表を作りたい、と思うこともなくはありません。
しかし、次のような表なら作ることができます(ブラウザの設定によってはガタガタの表に見えますが、現実にテキスト文書で見ると結構きれいに見えます。「ソース表示」で見てみて下さい。)。
┏━━┯━━━━━━━━━┓ ┃ A │ 100万円 ┃ ┠──┼─────────┨ ┃ B │ 200万円 ┃ ┗━━┷━━━━━━━━━┛ A===B │ ┌──┼──┐ │ │ │ C D E
こんな表・系図で訴状を裁判所に提出するのはやはり蛮勇に属することですが、自分の手控え等に使う分には十分ではないでしょうか。
これは、自分で「―」「┌」等を入力していけばできますが、罫線マクロとキーカスタマイズを使えば簡単にできます。つまり、CTRLを押しながら「←」「→」等を押せば、その軌跡に沿って罫線が引かれるのです。
マクロによって違いますが、細線・太線を切り替たり、消したりできるマクロがあるので、色々試した上で一つもっておいて絶対に損はありません。
2 TXTBANK
短文登録というのは、ワープロでも結構便利な機能です。数行から数十行の定型文句を登録しておいて、必要に応じてそれを文書に挿入する機能です。我々が仕事上作る文書には、意外と定型文句が多く使われます。短いものであればFEPの「単語登録」で済ましたり、その都度入力したりすれば足りますが、少々長くて、しかも正確に書くためには参考書を見ないと間違う可能性がある、というような場合には便利です。よく使う請求原因や、法令の適用の部分を登録しておいたりすると、便利かも知れません。
これも、短文登録マクロを使えば簡単にできます。ワープロの方が使い勝手はよいのですが、非力なパソコンだとどうもイライラさせらるところ、秀丸マクロなら非力なパソコンでも十分に使うことができて有り難いものです。
3 「秀丸エディタ 作家用マクロ集 Ver 6.00」
「アウトラインプロセッサマクロ」、「指定桁折/連結マクロ」、「原稿用紙枚数計算マクロ」、「指定サイズ用紙枚数計算マクロ」、「記号の入力を容易にするマクロ」、「顔文字の入力を容易にするマクロ」、「括弧の入力を容易にするマクロ」、「用紙サイズ指定を容易にするマクロ」、「行/頁ジャンプマクロ」、「用紙指定書き出しマクロ」、「タイムスタンプマクロ」、「タグファイル作成マクロ」、「テキストデータベースマクロ」が集ったものです。
法律家の必要性から見ると玉石混淆ですが(顔文字を使った訴状や判決というのはもはや革命的という以外にはないでしょう。)、「アウトラインプロセッサマクロ」「指定桁折/連結マクロ」「記号の入力を容易にするマクロ」「括弧の入力を容易にするマクロ」の4つは私も便利に使っています。
一々解説は書きませんが、「マクロで何ができるのか」を知るには入手してみてよいマクロだと思います。
4 「きいろいまくろ第三弾「Multi Reform (for 秀丸エディタ) Ver.2.00β」」
文書整形マクロです。
我々は普通使う必要性があまりないかもしれませんが、パソコン通信をするときに一行は35字程度で改行を入れるのがマナーになっているらしいのですが(改行なくダラダラ続く文章の場合、ワープロ等でパソコン通信をしている人が読むときに困るらしい。)、それを自動的にやってくれます(もっとも、この程度なら前述の「作家マクロ」の「桁折り」機能の方が簡単です。
この文書整形マクロを使うと、あたかもインデントを入れたかのような文書を作ることができますので、これと印刷ソフト(WinPRT等)を併用するとワープロで作ったかのような整った文書を作ることができます。
私は印刷・整形はワープロで行っているので(その方が正式な文書を作るには楽である。)、このマクロは余り使っていませんが、正式な文書とまではいかないまでも人に見せる文書を作るときには便利かも知れません。試してみてから自分に必要かどうかを判断して下さい。
三 マクロの入手方法等
1 マクロも雑誌に付いていることがあるので、もしそれを入手した場合は「試し」に使ってみるといいでしょう。また、雑誌ではなく、「フリーソフト・シェアウエアソフト集」のような、CD−ROM又はフロッピーディスク付きの本がパソコンコーナーにあるので、そこで探してみるといいかも知れません(中には、1万本以上のソフトを収録して数千円という本もあるので、大きな書店・パソコン店で探してみて下さい。)。
それで入手できない場合や、最新の情報が欲しいときは、パソコン通信(NIFTYの場合はFWINALのライブラリ19番に色々アップされているようです。)等で探してみて下さい(ちなみに、NIFTYは色々なソフトを入手するためだけでも入会しておいて損はないと思います。)。
2 マクロの使用方法は、各マクロの解説に書いてあると思うので、そこを参照して下さい。
たまに使う程度のマクロであれば一々「マクロ」→「マクロの実行」でいいのですが、罫線マクロなどではぜひともキー操作だけで罫線を引きたいものです(実は、私はマクロを使うようになってからキーカスタマイズに興味を持つようになった。)。その点も各マクロの解説及び秀丸のヘルプを参考にしてやってみてください。